理学療法学科の特徴
めざす資格
理学療法士/国家試験
福祉住環境コーディネーター2級*
*在学中受験可能

想定される進路
学びのポイント
Point1. 他学科と連携した研究活動
全国的な学会で発表するチャンスも
研究のできる技術者を育成するために、本学科では卒業研究に取り組んでいます。また、毎年、日本整形外科スポーツ医学会、日本運動器理学療法学術大会など、実践的な学会での発表も行っています。

卒業研究発表会
全グループの研究成果が一堂に
4年生がグループに分かれて行う研究活動。その集大成として発表会を行っています。テーマは運動、スポーツ、教育、人体の基礎解剖などさまざま。1~3年生も発表を聞くことができます。

学生の声
今後の学びや仕事への意欲に
学生ながら、全国規模の学会で発表することができたのは、本当に貴重な経験でした。多くの医師、理学療法士の方々にもご指導いただきました。ここでの学びを糧にして、今後も頑張りたいと思います。
研究機器
研究精度を高める最新技術
動作解析装置をはじめ、体成分分析装置や超音波診断機器などの身体機能評価機器、物理療法で使用する治療機器など、多数導入しています。

三次元動作解析装置

無線表面筋電計DELSYS®
Point2. 他学年で行う協働学習活動
縦割りチームで学びを深める
基礎医学共通科目の模擬試験を受験後、国家試験受験勉強を見据えた対策学習を縦割りチームで学びます。3年生は次年度を見据えた国家試験対策の演習として、1・2年生はグループ学習の勉強法を学ぶ目的で取り組みます。また、実技系の縦割りチーム協働学習も定期的に実施しています。

Point3. 地域スポーツサポート
ボランティアとして現場で活躍
学生は、鹿児島県障害者スポーツ大会の大会運営ボランティアや、鹿児島ユナイテッドFCアカデミーのボランティアなどに参加し、地域のスポーツの現場に触れることができます。また、サッカー鹿児島ユナイテッドFCアカデミーのフィジカルトレーナーやフェンシング日本代表トレーナーとして活動する教員もいます。学校一丸となって地域スポーツ貢献の実践に取り組んでいます。

鹿児島ユナイテッドFCアカデミーボランティア

鹿児島県障害者スポーツ大会ボランティア
カリキュラム

基本的理学療法治療学Ⅰ
ダイナミックな筋力評価法としてリハビリテーション、スポーツ科学、健康科学など幅広い領域で活用されるバイオデックスの概要を学びます。

理学療法概論Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ
学んだ知識を臨床に応用する思考力を育てる授業です。1年次のⅠ、2年次のⅡ、3年次のⅢと、連続性を持たせ、段階的に事象を捉え、解釈できる能力を養います。

物理療法学
電気や温熱、寒冷、牽引など物理的な力を利用し、対象者の治療を行います。使用方法や使用上の注意なども学びます。

義肢装具学Ⅱ
事故や病気によって腕や脚を切断した症例を学びます。また、義足を用いた歩行の特徴や治療も学びます。

理学療法技術論Ⅰ
人体の骨や位置を理解し、実際に触って体験します。

地域リハビリテーション技術論
高齢者の転倒や寝たきりを防ぐためには運動器機能の向上・維持が大切。トレーニング機器の使用方法を学びます。
理学療法士と作業療法士の違いとは?
リハビリテーションに携わる理学療法士と作業療法士。
似ているようで、担当する分野や役割は異なります。
それぞれの特徴をピックアップして紹介します。
理学療法士 | 作業療法士 | |
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リハビリの目的 | 基本動作の回復、健康維持・予防 身体機能にはたらきかける |
応用動作の回復、社会適応のための回復 身体面と精神面にはたらきかける |
内容 | 立ち上がる、起き上がる、歩く、寝返るなど 基本となる体の動作 |
食事をする、顔を洗う、字を書くなど 生活に必要な作業動作 |
特色 | 高齢者の健康づくり体操など、機能の維持や向上の取り組みを行うスポーツトレーナー、障害者スポーツ支援の分野で活躍 | 認知症に対するリハビリテーションで中心的な役割を担う子どもの知的機能や情緒面の発達障害に関するケアを行う |
メッセージ
活躍する卒業生
現場で働く卒業生の一日と、学校生活や現在の仕事について聞きました。

医療法人明昌会 フクダ医院 勤務
2017年 理学療法学科卒業
嘉納 真優 Mayu Kano
鹿児島実業高等学校出身
笑顔を引き出すリハビリ
子どもの成長がうれしい!
私が勤務している病院では、小児から高齢者まで幅広い世代の方々にリハビリテーションを行っています。特に、小児の分野では子ども自身が「できた! 楽しい!」と感じられるサポートに心がけ、その喜びを本人、家族、支援する先生方とも共有することを大切にしています。子どもを取り巻く他職種との密な連携も欠かせません。
入職する前は不安もありましたが、周りの先輩方や同僚、かわいい子どもたちから、たくさんの刺激をもらい、充実した毎日です。笑顔を引き出せた時が一番やりがいを感じます。これからも日々、知識・技術の向上に努め、子どもたちの成長をサポートし続けたいです。

