診療放射線技術学科の特徴
めざす資格
診療放射線技師/国家試験
第1種・第2種放射線取扱主任者*
基本情報処理技術者*
ガンマ線透過写真撮影作業主任者
医療情報技師*
ITパスポート*
X線作業主任者
*在学中受験可能

想定される進路
学びのポイント
Point1. 研究活動・学会発表
研究や発表の経験で学びを深める
研究のできる技術者を育成するために、本学科では卒業研究に取り組んでいます。毎年、日本放射線技術学会、九州放射線医療技術学術大会などでの発表も行っています。

第47回日本放射線技術学会秋季学術大会(大阪)
- MRIにおいて局所磁場不均一を緩和する素材としての塩の基礎検討

第13回日本診療放射線学教育学会総会(東京)
- PHITS を用いた放射線教育用ツールの開発
第14回九州放射線医療技術学術大会(熊本)
- Shear wave elastographyの筋への応用に関する基礎的研究
- 九州医療圏市町村の人口重心と放射線療法施設との最短距離について
- 精度管理されていない医用モニタを使用したCT画像の観察について
- 機械学習を用いた重篤副作用予測モデルの提案
- 胸部CT撮影時の水晶体、甲状腺等の放射線防護について

第75回日本放射線技術学会総会学術大会(神奈川)
- MRI装置と画像解析による嚥下動作の定量評価
Point2. 最先端機器で実験実習
実践力をつけて即戦力に
MRI・X線・CT・マンモグラフィ装置・FPD、超音波など、最先端の医療機器を導入し、学内で基礎から実践的な学習が行えます。

マンモグラフィ
乳がん検診に使用されます

MRI
磁気の力で臓器などを撮影します

マルチスライスCT
身体の3次元立体画像を作ることができます
Point3. 難関資格に挑戦
複数の資格取得で差をつける
診療放射線技師の国家資格に加え、在学中に取得できる資格が複数あり、毎年多くの意欲的な学生がチャレンジし、結果を残しています。診療放射線技師に関連する資格に挑み、取得していくことで、就職先の幅も広がります。
【実績例】
放射線取扱主任者合格者数
第1種 | 第2種 | |
---|---|---|
2017年度卒業生 | 2 | 4 |
2018年度卒業生 | 7 | 1 |
2019年度卒業生 | 2 | 0 |
医療情報技師合格者数
2017年度卒業生 | 2 |
2018年度卒業生 | 2 |
2019年度卒業生 | 1 |
Point4.スマホ活用のアクティブラーニング
気軽に質問でき学習効果アップ!
講義で、スマートフォンを活用した講義を行っています。講義中にスマートフォンから匿名で質問などができるため、学生の積極性が向上し、教育効果が高まることが期待されます。


カリキュラム

X線CT機器学(マルチスライスCT)
3次元の立体画像を作ることができ、高速での連続撮影が可能な断層撮影装置を実際に使用して実習します。
従来のCTでは平面画像の断層撮影でしたが、本校の装置はより鮮明に立体的に撮影できます。

診療画像検査学Ⅰ(MRI)
核磁気共鳴装置と呼ばれる装置で、磁石を利用した安全な検査装置です。 全身のあらゆる角度の画像が得られます。

診療画像検査学Ⅱ(超音波検査)
エコーと呼ばれ、腹部・産婦人科領域などの検査に利用されている装置です。体にあてて内部を検査します。

X線撮影技術学(一般X線検査)
特殊な人体模型を使用し、実習を通して装置の構成から画像形成理論、撮影法について学びます。

X線撮影技術学(マンモグラフィ)
乳房を上下から圧迫し、腫瘍の有無や大きさ・形・石灰化などを調べます。最近では女性技師が増えています。

X線撮影技術学(最新機器「FPD」)
FPD(Flat Panel Detector)は、X線検査の画像を撮影から数秒で表示処理できる最新の撮影装置です。
医療画像情報システムを導入
現場の最新設備に触れて即戦力に!

画像処理の技術は年々進化しています。本校では、MRI、CT、三次元運動解析装置などで読みこんだデータを3D画像に変換するシステムを導入。現場で活躍するプロフェッショナルを招き、実践しながら技術を学ぶことができます。
メッセージ
活躍する卒業生
現場で働く卒業生の一日と、学校生活や現在の仕事について聞きました。

JA鹿児島県厚生連 鹿児島厚生連病院 勤務
2019年 診療放射線技術学科卒業
村尾 由希 Yuki Murao
川内高校出身
苦痛のない健診を目指して。 新たな資格にも挑戦中
現在、健康管理センターで健診業務を担当しています。マンモグラフィや胃透視の撮影では、受診される方の苦痛を和らげる声かけや撮影方法を意識しています。健診を終えて「痛くなかったよ」と言われたときや、病気の早期発見につながったときは、やりがいを感じます。在学中、医療機器が豊富にそろう環境で、実践的に学んだ技術は現場でしっかり役に立っています。また、国家試験とは別にCTやMRIなどの認定試験があり、乳がん検診で使用されるマンモグラフィの資格取得が今の目標です。キャリアアップも目指しながら、患者さんの力になりたいです。

