言語聴覚療法学科 Blog
言語聴覚療法学科の特徴
めざす資格
言語聴覚士/国家試験
心理カウンセラー(全米NLP協会〈ABNLP〉
公認NLPプラクティショナー受講資格
学びのポイント
Point1. 心理カウンセラーの資格取得
患者さんとの関係づくりに活かせる
全米NLP協会(ABNLP)公認NLPプラクティショナートレーニングコースを受講し、心理カウンセラーの資格取得を目指します。
NLPプラクティショナートレーニングとは?
1970年代半ば、優秀な複数のセラピストの治療プロセスを分析し、誰もが活用できる方法として体系化したものが始まり。NLPとは、パターン化した プログラムを書き換えることで新たな成果を求めるという考え方。NLPを学ぶ最初のステップが「NLPプラクティショナー」です。

Point2. 遠隔講義の導入

双方向でやりとり
2020年度からZoomを使用した遠隔講義を導入しています。Zoomは配信型ではなく、双方向型の遠隔講義システムのため、質問はリアルタイムで行えます。また、個別のチャット機 能を利用し、対面と遜色なく、気軽に教員へ質問することができます。遠隔講義日は通学時間を有効活用し、勉強のまとめや予習へと繋がります。
Point3. 縦割り班の教育システム
就職後に活きる関係づくり
在校生・卒業生・教員から成る縦のつながりを重視した班を形成します。普段の学習でも縦割り班で活動することが多く、先輩は後輩に臨床現場の厳しさ・やりがいなどを伝え、後輩は先輩のアドバイス を糧に成長します。


Point4. 言語聴覚療法の先駆者も来校
幅広い視点から学べる
鹿児島県の言語聴覚士会会長をはじめ、臨床経験が豊富で研究活動で実績のある言語聴覚士から、実践的かつ最新の知識や技術を学びます。 また、第一線で働く卒業生も講義を行っています。

4年間のステップ
1年次

言語聴覚療法の基礎を固める
基礎医学分野から、心理、教育に関する知識の習得を行います。後期には、言語聴覚研究にて、3年次以降の卒業研究の土台作りを行います。
2年次

専門科目を学び言語聴覚療法を深める
失語症、言語発達障害、嚥下障害などに関する専門科目の講義が多くなります。専門科目の理解を深めるために学生自身が調べた内容を発表します。
3年次

段階的な実習スタイル、カウンセリングの技術を学ぶ
学内演習、関連施設での演習を経て、医療機関等での学外実習に臨みます。また、カウンセリング論を受講し、希望者は心理カウンセラーの資格を取得します。
4年次

臨床実習、卒業研究、国家試験勉強に集中
40日間の臨床実習、卒業研究を経験して言語聴覚療法の総まとめを行います。その後、国家試験に向け個人に応じた対策を行い、合格率100%を目指します。
カリキュラム

聴覚障害学演習Ⅰ・Ⅱ
子ども~高齢者まで対象者に合わせた聴力検査を学びます。子どもの聴力を測定するときには「遊び」を通して行うこともあるので、より楽しくより正確に測定するための理論と技術を身に付けます。

スピーチリハビリテーション演習Ⅱ
人の声を科学的に測定する方法。目には見えない声を機械を通して可視化し、問題が生じている原因を探り、高度な治療につなげます。

卒業研究Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ
NIRS(近赤外線分光法)を用いて脳内のヘモグロビン量を測定。脳の血流を確認することにより、未知な部分の多い脳機能を解明します。
実践的な小児演習
療育の現場を体感する
本校の関連施設である「原田学園ことばの支援センター」や「幼保連携型認定こども園・しらゆきこども園」にて、言語聴覚士である本学科職員、センター所属の公認心理師、保育士指導 のもと、小児言語聴覚療法を学びます。
原田学園ことばの支援センター


実際の療育場面に触れ、発達に特別な課題のある子どもたちやご家族に対する支援方法を学習します。また、ことばの発達に関する教材をグループで作成します。
幼保連携型認定こども園・しらゆきこども園


就学前のことばの理解力や発音のチェックを行います。子どもたち一人ひとりの個性を尊重し、健やかな成長を育んでいけるように支援します。
教員からのメッセージ
活躍する卒業生

鹿児島市立病院
耳鼻咽喉科 勤務
言語聴覚士 上江 愛
2019年 言語聴覚療法学科卒業
鹿児島女子高校出身
患聴覚で人をつなぐ
広く学べる環境もやりがい
聴覚は他者とのコミュニケーションを成立させる上で入り口となります。この部分が障害されると、コミュニケーションの機会や意欲が失われます。我々言語聴覚士はこの障害に対し介入します。
仕事内容としては、生まれつき耳が聞こえないお子さんから加齢によって聞こえにくくなった高齢の方までさまざまな方を、補聴器や人工内耳などの人工聴覚器を用いて聴こえるようにお手伝いしています。
私の勤める耳鼻咽喉科の魅力は、臨床のみではなく学会発表・論文投稿など学術的な側面や、学生への質の高い医療に対する考察の指導などに
も力を入れているところで、幅広く「学ぶ」ことができやりがいを感じています。